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日々

上棟式

2014-01-22
カテゴリ:奏楽の家
奏楽の家
 
 
昨日は、午後から上棟式でした。
今回の上棟式は簡略した形式だったので、ある程度工事が進んでから執り行いましたが、本来は建て方の日(棟上げした日)が通例です。
 
上棟式を執り行う意味は、
・棟上げまで無事に工事が完了したことへの感謝
・大工さんへの感謝
・無事に建物が完成できるよう祈願
・完成後も建物が無事であるよう祈願
などが挙げられます。
 
下記は、建主様にご準備して頂く神饌品【シンセンヒン】です。
・ぐし餅(二段・大)×1組
・ぐし餅(二段・小)×4組
・塩
・鰹節
・御神酒
・米
・水
・海の幸3種(うち1種はお頭付の魚)
・陸の幸3種
・お祝い品
その他の備品については弊社で準備しています。
※あくまで弊社の場合であり、地域や施工会社によって異なります。
 
下記は、上棟式の手順です。
1.手水の儀【テミズノギ】
手桶の水で手を清めます。
2.修祓の儀【シュバツノギ】
祭典に先立ち斎場祭具参列者を祓い清める儀式。
3.降神の儀【コウシンノギ】
神様をお迎えする厳粛な祭儀。棟梁が「オオー」と警告するので、参列者は頭を深くさげます。
4.献饌の儀【ケンセンノギ】
神前のお供えを、神様にお召し上がりいただくために、御神酒と水の蓋を取ります。
5.祝詞奏上の儀【ノリトソウジョウノギ】
棟梁が祝詞を読みます。
6.曳綱の儀【ヒキツナノギ】・・・省略
紅白の綱を曳いて棟木を上げる儀式です。
7.四方祓いの儀【シホウハライノギ】
棟梁が建物の四隅をお神酒・米・塩・鰹節で清め、槌を打ちます。
8.散銭散餅の儀【サンセンサンペイノギ】・・・省略
餅や金銭をまく。
9.玉串拝礼【タマグシハイレイ】
玉串は、時計回りに回して根本を神様に向けて、2礼2拍手1礼して、最後に軽く礼をして下がる。
10.徹饌の儀【テッセンノギ】
棟梁が御神酒と水の蓋を閉じお供え物をお下げする。
11.昇神の儀【ショウジンノギ】
神様に元の座お戻りいただく祭儀。棟梁が「オオー」と警告するので、参列者は頭を深くさげます。
12.直会【ナオライ】
建主の挨拶のあと、棟梁の音頭で乾杯。建主は工事関係者にご祝儀を渡し、労をねぎらいます。
※あくまで弊社の場合であり、地域や施工会社によって異なります。
 
現代では、あまり見かけなくなった上棟式。
弊社では建主様の意向で執り行っています。
上棟式をやるか、やらないかで建物が大きく変わることはありませんが、建主様を含め家づくりに携わる人々の気持ちに変化があるかもしれませんね。
 
設計担当 髙山
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