リシン掻き落し
2017-06-19
カテゴリ:長岡・北山の家
長岡・北山の家
日本古来の左官外壁工法、リシン掻き落しの施工が始まりました。
原材料は、栃木県佐野市葛生産の苦灰石をはじめ100%無機質の栃木県産材。
左官で仕上げた特有の質感、光沢や艶のない優美な風合いが表現できる工法です。
練り混ぜた材料を塗ったのち、水引き具合をみて、生け花に使用する剣山のような金グシで表面をガリガリ掻き落していきます。
出隅部分は掻き落さず、金ゴテで丁寧に押さえ、シャープな線に仕上げます。
お客様がお選びになった色は、平安時代からある日本の伝統色、浅黄(あさき)。
現しにした木部と調和し、自然な色合いに仕上がります。
内部では、掻き落しのガリガリ音がこだまする中、大工工事が終盤戦。
壁の下地が完成した後、今度は内部の左官工事、壁や天井の漆喰塗りが始まります。
設計担当 髙山