完成間近
2018-05-30
カテゴリ:藤岡の家
藤岡の家
久しぶりの更新で申し訳ありません。
現場は今週末の引渡に向け、最終工程に入っています。
外部は足場が撤去され、外観の全容が明らかになりました。
建物の東西幅は約13m。
広い間口に対し、普通に大屋根を掛けてしまうと、最高点までかなりの高さを有し、背伸びしたような外観になってしまいます。
勾配が始まる一階部分は、室内の天井高に支障を与えないギリギリの高さまで低くし、最高点までの高さ約7mと極限まで抑えました。
結果、建物の重心が低く、安定感のある外観に。
内部は家具や建具が入り、凛とした木の素材感が生きる空間に一変。
リビングは対面キッチンのスタイルですが、ダイニングテーブルはキッチン脇に置くスタイル。(階段の隣に)
キッチンから直線的な対面キッチンに比べ、配膳と片付けの動線が短なり、リビングを単独で使うことができます。
リビングの上部は屋根勾配を活かした勾配天井の吹抜け。
吹抜けを介して繋がる二階の空間は、建具で仕切った三つの子ども部屋と広い勉強スペース。
個室で三部屋設けるのも選択肢のひとつ。
しかし今回は、子どもたちが成長し、家を出ていった後の事を考慮しています。
個室で三部屋空くより、建具の仕切り方で4畳、8畳、12畳と様々な使い方ができる可変性を持たせた間取りです。
子ども部屋は、あくまで就寝がメイン。
北側で風通しが良く、薪ストーブの暖気も行き届く、階段ホールに設けたカウンターが子どもたちの勉強スペースです。
カウンターの奥行は60㎝。
デスクトップとキーボードを置いても、A3用紙が置けるスペースが確保できます。
設計担当 髙山