回遊できる家事動線
長岡・北山の家
昨日の記事は、回遊できるキッチンの話。
今日は、それに付随する家事動線の話。
一枚目の写真は、キッチン脇に設けた奥様のアップライトピアノスペース。
壁についたボックスは、主に楽譜や本を収納します。
本題はここから。
アップライトピアノスペースの先は洗面脱衣室と浴室。
入ってすぐが洗濯機なので、炊事と洗濯を近距離でまとめています。
洗面台の洗面器は、広くて深い医療用。
サイズの大きい空気清浄機のフィルターを洗ったり、そのまま付け置きしたり、活用の幅があります。
深さがあり水跳ねしにくく、上履きや靴もジャブジャブ洗えます。
水栓は操作性がよく、シャワーのキメが細かいキッチン用。
後は、鏡を付けて完成です。
洗面脱衣室には、浴室に入る扉の他に、もう一つ引戸があります。
その先は、家族みんなの下着・普段着・部屋着を収納できるウォークインクローゼット。
外干の洗濯物をすぐしまえ、洗面脱衣室での身支度が容易になります。
普段使いしない洋服、寝具などは、二階に設けた納戸に収納して整理整頓。
ウォークインクローゼットは、終着点ではなく通過点。
更に引戸を抜けるとキッチンに再び戻ります。
キッチンのグルグル回遊できる動線に加え、洗面脱衣室とウォークインクローゼットも同じように回遊できる動線になっています。
二つの回遊動線が交わる、8の字動線ですかね。
最後の写真は、キッチンから見たウォークインクローゼットの引戸。
ウォークインクローゼットの換気と通風を促したいけど、引戸を開けっ放しにするのは、見た目にもいかがなものか。
そこで、引戸の上下に無双窓を組み込んで、引戸を閉めたまま換気と通風を促せるように考慮しました。
使いやすい家事動線にしたり、様々な工夫を凝らしているのは、多分、設計者が家事をしているからだと思います。
亭主関白って日本語ですか?
設計担当 髙山