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日々

建て方

2017-03-21
カテゴリ:糸屋格子の町家
糸屋格子の町家
 
 
天候に恵まれた先週の月曜日、建て方を行いました。
 
今回の設計で心掛けた事は、構造の意匠性と町家の風情。
土台、柱、梁や桁、母屋や棟木などの構造材は全て桧を用い、いずれも現しにした真壁づくり。
来客を出迎える玄関の土台廻りは、白河石(黒目)の上に土台を敷き、板を落し込んだ化粧づくりです。
 
福島県白河地方で産出され、小峰城の石垣をはじめ、古くから多くの建築物に使われてきた白河石。
容易に手に入る中国産の御影石などに頼るのも一つかもしれませんが、出来ることなら近くで採れる素材を用いたい…
そんな想いから白河石をご提案させて頂きました。
 
屋根廻りは、約1.4mの軒を支える登り梁の出桁づくり。
雪に耐えつつ、町家の風情が色濃くなるポイントです。
 
写真のように間口が狭い敷地。
ひょろついたロウソクのようなファサードにならぬよう、二階の軒高をギリギリまで抑え、重心を低く保ちました。
 
設計担当 髙山
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