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日々

つむじの家 構造材

2024-02-10
カテゴリ:お知らせ,チルチンびと,新築,つむじの家
~いろはにほへと~
みなさん いろは歌はご存じですか?

いろはにほへと ちりぬるを わかよたれそ つねならむ うゐのおくやま けふこえて あさきゆめみし ゑひもせすん


栃木県では、日光いろは坂が有名で、カーブごとにいろは歌が書かれています。

このいろは歌、実は、建築の平面図の柱割付図に描かれた大工への道標で使用されています。
Y軸には1~の数字 X軸にはいろはが3尺(910mm)ごとに書かれており、さらに構造材には(写真参照)「に4」「ぬ又3」などと書かれています。

材料に書かれている文字と数字により柱の位置がわかるようになっています。

数字といろはで柱の場所が分かるなんて粋ですよね。

でもなぜ、「あいうえお」ではなく「いろはにほへと」が使用されたのでしょうか。
あいうえお は明治時代から使用され始めたそうです。
しかし、大工は飛鳥時代から存在していた、ということはいろはにほへとは飛鳥時代からあった歌ということになります。

あいうえおが思ったほど歴史が短いことにも驚きですが(知識のウスイ私です)いろはにほへとが歴史のある歌なのも感慨深いですね。

調べによると、現存する社寺建築物解体作業で、具象模様を木組みされている材料の双方に彫り込んであるそうです。しかし、10世紀になると、その模様が「いろは歌」に代わったということです。
つまり、読み書きができないと大工にはなれなかったのです。
特殊な技能を持つ素晴らしい職種であったことが分かりますね!
(当時は、誰もが学校などという学場所には行けなかった時代でしょうから)

今の建築では、積み木のような建築が多い中イケダの建築は、木組構造で建築をします。
木を知り、建築していきます。

今の大工は文字は読めますが、木を知らない方が増えていますので、イケダの大工さんたちはとても貴重な存在です。
モノづくりの国日本ではかかせない存在だと思っています。



さて、この構造材に書かれている文字や記号は建築中のみお目見えすることができるものです。

もし構造材、木のことにご興味をもお持ちになりましたら、3月に構造見学会を開催いたしますので、ぜひお越しくださいませ。
(しかも2カ所同時予定!詳しくは後ほどお知らせいたします。お見逃しなく!)


お待ちしております。


千枝美

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