出し桁づくり
2017-04-10
カテゴリ:糸屋格子の町家
糸屋格子の町家
外観の特徴の一つといえるのが、出し桁づくりにした二階の屋根。
軒先は約1.4mと深くしています。
出し桁づくりにせず、化粧垂木だけで深い軒先にすることもできますが、日光での積雪荷重を考慮し、出し桁及び腕木で荷重を負担できるつくりにしました。
出し桁を支える腕木や垂木の先端は、先細りにして重々しくなり過ぎない品のある表情に。
軒高を低く抑えているため、腕木を通例に従って水平に組んでしまうと屋内の天井高さに制約が生じてしまいます。
そこで、腕木は勾配のついた登り梁にして、屋内の天井を開放感のある勾配天井に仕上げます。
設計担当 髙山
