出庇
2017-07-13
カテゴリ:糸屋格子の町家
糸屋格子の町家
先週末、現場の進捗状況を確認するため日光へ。
日光街道に面するメーンファサードの二階部分に出庇がつき、町家の風情が一気に深まりました。
出庇がついたのは、子ども部屋の窓。
一見するとこれで完成したように見えますが、最後に糸屋格子をはめ込み、初めて完成となります。
昼間は糸屋格子を通して外の様子が良く見え、反対に外から室内の様子はほとんど見えないつくりに。
日光駅から東照宮を結ぶ日光街道は、日中、観光客や大型バスなどの往来が結構あります。
出庇や糸屋格子は、町家の景観を形成しつつ、プライバシーに配慮することができます。
この日、東西面の外壁工事も一段落。
家々が建ち並んだ写真のように、東西共、隣家との離れがほとんどありません。
普段、深く確保している軒の出は約50㎝とるのがやっと。
そこで、雨や紫外線の影響を受けやすい東西面の外壁は、屋根と同材で耐候性のあるガルバリウム鋼板としました。
また、上から下まで継目を無くすため、特注で一枚モノを選定。
板金屋さん、狭いところで丁寧な施工ありがとうございました。
設計担当 髙山